写真誌・スポーツ紙・TVが競って犯行の謎を解き明かした!前代未聞の保険金殺人事件
トリカブト毒とフグ毒を知り尽くした頭脳犯が仕掛けたアリバイに迫った!!
トリカブト事件 著/坂口拓史
*電子書籍版
表紙イラスト/辰巳四郎 デザイン/藤森玲子
「ザ!世界仰天ニュース」(日テレ系)で放映され、改めて話題となった“トリカブト事件”は、1986年5月に犯人・神谷力の3人目の妻・利佐子さんが旅行中の沖縄・石垣島で急死したことから始まる。
行政解剖の結果、当初、死因は急性心筋梗塞と診断された。
偶然にも、利佐子さんの死に疑問を抱いた友人と本著者が絡んでいたことから容疑者追及の取材合戦が始まった。
自然植物が持つ毒が効き始めるまでの空白の時間。この謎に各紙・TVが競って挑んだのだった。
日本の法医学を格段に進化させたといわれる毒物殺人事件である。
毒を熟知していた犯人と疑惑に対して追及の手を徹底してゆるめなかったマスコミ、面白い!のは当然だ。
坂口拓史プロフィール●
1942年、台湾生まれ。戦後熊本県八代市に引き揚げ、八代第一中学校、私立九州学院高等学校を卒業後、法政大学二部文学部を経て、?セコム(当時は日本警備保障)に入社。東京地区初代訓練担当。後、日本平和警備保障?代表取締役を37歳まで勤めた。
32歳のときの処女出版『実録万引』(ちはら書房)が、NHK「ルポルタージュ日本」で放映。
38歳のとき、作家として本格スタート。
『万引』(国書刊行会)を原作にし、テレビ朝日の二時間ドラマ「月曜ワイド劇場」では「女性万引ガードマン」、および続編が放映。主演大空真弓、他に山本学、ちあきなおみ、風祭ゆき等の出演で25%の高視聴率をマーク。また、『トリカブト事件』は、早見優、増田恵子の共演で放映。
他に「地球発19時」「素敵にドキュメント」「3時のあなた」「われら高校生」など数十本のテレビ放映を構成及び出演。(40歳代)
この間、少年剣道を指導する。インターハイ東京代表選手なども輩出。
実母・坂口れい子は、大正3年生まれ。第三回新潮賞受賞作家。他に、14歳で講談社少女クラブ懸賞小説特選、第一回台湾文学奨励賞受賞、芥川賞次点三回など多数。丹羽文雄門下の女流純文学代表作家。
実父・坂口貴敏は、歌人若山牧水最後の弟子。黒木伝松氏と共に九州を代表する歌人であり、戦前の作文教育の第一人者。著書に『綴方の観賞』他。46歳で病没。
坂口拓史は、ペンネーム多数を駆使し、教育から官能小説まで幅広く発表している。
主にスポーツニッポン、報知新聞、週刊大衆など。