東京の河童
浅草の合羽橋の曹源寺(河童寺)の河童伝説は、かつてこの土地に長雨が降って川が氾濫した時、喜八が私財を投じて水害の防止工事をおこなった。喜八はとても善良な人柄で、かつて人間にいじめられていた河童を助け、その恩返しに河童が工事を手助けしたという。喜八の墓は今もこのお寺にあり、ここのお堂には河童の手のミイラが祭られている。また、民族第二分冊に報告されている河童は、川の魚を穫ろうとすると河童に水中に引き込まれてしまう。その魚は河童が人間をおびき寄せるために化けたものだという。また、都内の民家に河童のミイラが保存されていて、それは先祖が、遭難した船乗りを助けた時お礼にもらったミイラと云われている。