CDブック・昭和を生きた伝説の九州男児「ジャッキーの政」の一代記

 話題の多い徳川吉宗没後のお家騒動に注目した新・忍者小説登場

「棒手振りの辰」を読むと町割りが、掘割りが、浮かんでくる。2度も3度も楽しめる時代劇である。

棒手振りの辰 /前・後編 著/山際新吾
*電子書籍版
表紙デザイン/藤森玲子
棒手振りの辰・前編_表紙棒手振りの辰・後編_表紙
徳川第十代将軍徳川家治のころ(1700年代後半)、江戸で棒手振り(ぼてふり)と呼ばれた行商があった。棒手振りの魚売り、魚河岸の若鷹と呼ばれる小太刀の天才、魚辰の辰蔵は極秘で育てられた出生を持つ。
次期将軍を巡る暗闘のなか、その出生を巡って騒動が起こった。
老中田沼意次、徳川御三卿、幕府お庭番忍者の頭目猿の佐吉ら、時の実力者が、さらに、お庭番に対抗して現れた謎の忍者集団がその和子の存在を知り陰謀が蠢いていく。
この物語は、話題の多い徳川吉宗没後のお家騒動に注目している点が面白い。さもありなん!と思わせる着眼点がいい、のだ。
江戸の町は水の街でもあった。巧に川、堀、水路を利用して人と物がつながっていた江戸。この江戸の堀割りを著者はよく知っている。

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山際新吾プロフィール
1960年11月青森県生まれ。國學院大學大学院卒。
ドキュメント作家・坂口拓史に師事。

著者名:白川 龍一郎で既刊あり
霊刀・活殺自在剣―大江戸魔界帖 (コスミック・時代文庫・2004/1)
色情おんな秘図(日本文芸家クラブ編/徳間書店・2005/12)
日本最大の預言者「出口王仁三郎」の謎 (2010/7/29)
松風の翁 全33巻 監修/白川龍風 著/白川龍一郎(SOW企画・2010/12/24)は松緑神道大和山開祖の曾孫である著者の渾身の書。
日本文芸家クラブ会員。