CDブック・昭和を生きた伝説の九州男児「ジャッキーの政」の一代記

 40関西伝説?[酒呑童子]

酒呑童子

酒呑童子は九尾の狐、大嶽丸と並ぶ日本3大妖怪と呼ばれている。
京都を荒らし回った鬼の頭目であった。
その、風貌は顔は薄赤く、髪は短く乱れ、背丈が6m以上あり、角が5本、目が15個あったという。
酒呑童子は大江山に本拠地をかまえ、茨木童子、金熊童子、熊童子など大勢の凶暴な鬼どもと権勢を誇った。
しかし、この暴挙に天皇は源頼光とその配下の四天王に成敗を命じた。頼光は山伏に変装し、神々からもらった、神変鬼毒酒をつかって、鬼たちが酔いつぶれたところを、その首を討取ったのである。
そして、京都に運ぶ途中、老ノ坂で、不浄なものを京に入れるな、と道端の子安の地蔵尊に忠告された。
けれど、酒呑童子を討取った証拠だからと、運ぼうとした。が、首が突然持ち上がらなくなってしまったのだ。そのため、その地に埋葬したのである。
今も首塚大明神として、その姿を残している。
異説では、酒呑童子が首を斬られるとき、今までの罪を悔い、これからは、首から上に病をもつ人々を助けたいと言い残したことから、首塚大明神は、首より上の病気に、霊験あらたかと云われている。