三面鬼
金沢市天神町の善行寺に、春の彼岸に公開されている、三面鬼のミイラがある。この寺は1351年に開かれたが、ミイラは江戸中期に住職によって、土蔵の中から発見された。三面鬼は正面に2つの顔があり、右が男のようで、左が女のように見える。正面の2つの顔には2面合わせて3つの目、鼻と口はそれぞれ1つずつある。後頭部には河童のような口の尖った顔がある。仏教のある教典に、「三頭、八脚、五眼、四雙」と3つの頭、8本の足、5つの目、4対の手を持つ鬼の記述がある。衆生済度を願って世の罪を一身に負って生まれた鬼であると云われている。