ブラック・ドック
ブラック・ドッグとは、そもそも伝説上の魔犬である。身体は牛のように、大きく、悪魔の化身とも言われ、閃光と共に現れ、口から火を吐く。ブラック・ドックが去ったあとは硫黄の臭いがするという。
1577年サフォーク州ブライスバーグ教会で、ある事件が起こった。
礼拝中の人々を、ブラック・ドッグが襲ったのだ。
現在でも、教会の扉にはブラック・ドッグが付けた、爪跡が残っている。
そして、1972年デヴォン州のダートムーアで鋭い牙を持った黒い巨犬が、農家に出没した。
怪物が去ったあとは、硫黄の臭いが残っていたという。